各部屋の考え方について教えてください。
わたしが住宅の計画する場合まずすることは、その敷地に行くことです。そしてその中で一番居心地のよさそうな場所を探します。たとえばそこに立つと遠くの山が良くみえるとか、隣の樹木が良く見えるとか、日当たりが一番良い場所であるとか、夏涼しい風が通りそうとか理由はいろいろです。そしてそこをお気に入りの場所にします。
居間が広くとれるようであれば、ソファーの位置に、あまり広くとれない場合は大きい食卓の椅子の場所で、または茶の間のコタツの座る位置でもいいですがとにかくそのお気に入りの場所を中心と決めます。
そうするとおのずと他の部屋の配置が決まってゆきます。
居間食堂は家の中心です。ファミリールームと言っても良いでしょう。食事をしたり、テレビを見たり、本や新聞を読んだり、小さい子供は宿題をしたりします。ですからできるかぎり広く、家族の皆がそれぞれにくつろげる、居心地のよい部屋にしたいものです。
住宅の各部屋は広いにこしたことはありませんが、予算や敷地の都合で建てられる面積には限りがあります。ならば居間、食堂を目いっぱい広くとり他の寝室や、子供部屋を狭くてもというのもひとつの考え方であると思います。
『月刊ぷらざ2002年6月号掲載』回答: 羽鳥悟(JIA会員)
6 月 13, 2005 カテゴリー: 計画 | Permalink
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